2025-26シーズン、トッテナムはどんな戦いを見せるのか。
新監督にトーマス・フランクを迎え、クラブの象徴だったソン・フンミンが退団するなど、大きな変化が訪れ、新しい時代のトッテナムが始まろうとしています。
本記事では、加入・退団選手の一覧、最新のメンバー構成、フォーメーション、契約年数、さらに年齢バランスや在籍年数までを徹底解説。
この記事を読めば、25-26シーズンのスパーズの全体像がつかめるはずです。
※データはトランスファーマルクト(https://www.transfermarkt.jp/)を参照しています。
トッテナム移籍選手まとめ|2025年の加入と退団を一挙紹介
トッテナム最新移籍情報|若手から経験重視へ方針転換

まずは加入選手を見ていこう。
今季は「若手重視」から「経験重視」へ方針を切り替えたと言えるかもしれない。
昨季は若手重視で、グレイ、オドベール、ベリヴァル、ヤン・ミンヒョク(冬加入)はいずれも10代。
冬に獲得したキンスキーも21歳で、最年長はソランケの26歳だった。
一方、今季は30歳でプレミア経験豊富なパリーニャを獲得。
さらに、フランクフルトやパリSG、ユベントスなど複数のリーグを渡り歩いてきた26歳のコロ・ムアニも加わった。
クドゥスはすでにプレミア経験があり、シャビ・シモンズも22歳ながらライプツィヒで78試合に出場し、着実に経験を積んできた。
この流れからも、今季は「若手重視」から「経験重視」へとシフトしたと言えるだろう。
ただし若手を軽視しているわけではない。高井幸大やヴシュコヴィッチなど、将来の主力候補もきっちり確保している。
トッテナム退団情報|クラブを去った選手たちとその行き先
次に退団選手を見ていこう。

最大のニュースは、キャプテンでありクラブのレジェンドでもあったソン・フンミンの退団だ。
トッテナムで454試合に出場し、173ゴール・101アシストを記録した彼は、新たな挑戦の場へと旅立った。

そのほかでは、ローンでプレーしていたホイビュアがマルセイユへ完全移籍。
ブライアン・ヒルも退団し、レギロンとフォースターは契約満了でクラブを離れた。
一方、ローン移籍中の選手たちは、それぞれのクラブで経験を積み、将来的にトッテナムへ戻ってくることが期待される。
チーム構成(25-26シーズン)
新監督トーマス・フランクの戦術の特徴について
ここからは2025-26シーズンのトッテナムのチーム構成を見ていこう。
まずは監督から。今季からトーマス・フランクが就任。
彼の戦術の特徴は、
・5バックと4バックを使い分ける柔軟なフォーメーション
・ロングパスとショートパスの使い分け
・セットプレーやロングスローを重視する戦術
といった点が挙げられる。
より詳しい内容は、下記の記事で解説しているのでぜひチェックしてほしい。
キャプテン
昨シーズン、キャプテンだったソン・フンミンが退団。
昨季キャプテンを務めたソン・フンミンが退団し、今季はクリスティアン・ロメロが新キャプテンに就任した。
昨季は副キャプテンとしてソンを支えてきたが、その腕章を今季から引き継ぐことになった。
トーマス・フランク監督もこう語っている。
「ロメロには必要な素質がある。ピッチ上では振る舞いでチームを導き、ピッチ外でも常に仲間を鼓舞してくれている」
ロメロは2021-22シーズンに加入して以来、すでに100試合以上に出場。
熱くアグレッシブなプレースタイルでトッテナムの守備を支えてきた。
彼にはキャプテンの器があり、その闘志でチームを引っ張っていくことが期待される。
また、トッテナムは10月にリーダーシップ・グループのメンバーを発表した。
メンバーはキャプテンのロメロに加え、デイビス、マディソン、ヴィカーリオ、ファン・デ・フェンの4名である。
このリーダー陣が中心となってチームの結束力を高め、シーズンを最後まで戦い抜いてほしい。
トッテナム25-26シーズンのスタメン&フォーメーション図解
ここからはトッテナムの選手について見ていく。
トランスファーマルクトによると、25-26シーズンのトッテナムには29人の選手が所属している。
下記がその一覧であり、各ポジションにバランスよく選手が配置されているのが分かる。

また、そのうち海外出身の選手は23人を占めており、全体の約8割が外国籍選手となっている。
続いて、フォーメーションについて確認していこう。
監督のトーマス・フランクは、状況に応じて4バックと3バックを使い分けるタイプの指揮官だ。
そこで今回は、4バックと3バックの両方のフォーメーション図を作成した。


トッテナム25-26最新メンバー&契約年数一覧

これはトッテナムの各選手の契約年数をまとめた表だ。
まず、この夏はクリスティアン・ロメロとスペンスが契約を延長。
ロメロは一時期退団の噂もあったが、新キャプテンに就任し、長期契約を締結した。
スペンスはジェノアへのローン移籍など苦しい時期を経て、いまではスタメンに定着。さらに9月の代表ウィークではイングランド代表に初招集され、今後の成長が期待される。
また、ローン移籍中のパリーニャには買取オプションがあり、完全移籍となるかどうかが焦点。なお、コロ・ムアニにはオプションは付いていない。
※2025年10月3日、トッテナムはベンタンクールとの長期契約締結を発表した。契約期間は明かされていないが、主力選手の契約延長はクラブにとって大きな朗報である。
トッテナム25-26メンバー分析|各ポジションの年齢バランスと在籍年数を徹底解説
最後に、各ポジションの年齢構成と選手の在籍年数を見ていこう。

まず年齢構成から。
こうして見ると、各ポジションにバランスよく選手が揃っているのが分かる。
補強責任者ハン・ランゲは過去のインタビューでこう語っている。
「持続的な成功を目指すうえで、各ポジションに異なる年齢構成を持たせることは非常に重要だと思います。」
その言葉どおり、現在のトッテナムは年齢バランスの取れたチーム構成になっている。
今後も将来性のある若手と即戦力をうまく組み合わせた補強を続けてほしい。
ちなみに、平均年齢25.2歳はプレミアリーグの中で5番目に若い数字である。
次に在籍年数について。※文字が小さいので、拡大して図をご確認ください。

図は2013-14シーズン以降に加入した選手をまとめたもの(ローン移籍から完全移籍になった場合はローン時点を基準)。
今夏ソン・フンミンが退団したことで、15-16シーズン加入組(アルデルヴェイレルト、ヴィマー、トリッピアら)は全員クラブを去った。
一方で目を引くのはベン・デイビスの在籍の長さだ。
2014-15シーズンに加入し、今季で在籍11年目。2025年9月15日時点で通算358試合に出場している。
左SBにはダニー・ローズやレギロンがいたが、出場機会を確保し続け、3バック時には左CBもこなした。
その柔軟性が長期在籍につながったのだろう。
デイビスのようにトッテナムを長く支える存在が、今後誰になるのか注目される。
最後に
2025-26シーズンのトッテナムは、新監督トーマス・フランクの就任、ロメロを中心とした新キャプテン体制、そして若手と経験豊富な選手の融合によって、新たな挑戦に踏み出している。
果たして、この新しいスパーズがどこまで躍進できるのか。
25-26シーズンは、ファンにとって大きな期待と注目の1年になるでしょう。
コメント