2025年冬、トッテナムは将来有望なGKキンスキー、対人守備に優れたCBダンソ、スピードと高いドリブル能力のあるFWテルの3選手を獲得。
それぞれの特徴やプレースタイル、なぜクラブが彼らを選んだのかをわかりやすく解説します。
トッテナムの補強分析。キンスキー・ダンソ・テルの特徴とは
アントニーン・キンスキー
<基本情報>
ポジション: ゴールキーパー
身長/体重: 190cm / 84kg
年齢: 22歳(2003年3月13日生まれ)
利き足: 右足
背番号:31
代表国: チェコ
前所属クラブ: スラヴィア・プラハ
2025年1月、チェコ1部リーグのスラヴィア・プラハから完全移籍でトッテナムに加入したゴールキーパー。
加入からわずか数日後のカラバオ・カップ準決勝リヴァプール戦で先発デビューを果たし、6本のセーブを記録してチームの勝利に大きく貢献した。
キンスキーの特徴と強み
1. 優れた足元の技術
現代サッカーでは、ゴールキーパーにもビルドアップ能力が求められる。
キンスキーはディフェンダーとのパス交換やロングフィードを得意とし、攻撃の起点となるプレーができる。
2. 高いシュートストップ能力
デビュー戦ではリヴァプール相手に6本のセーブを記録し、シュートストップ能力の高さを証明。
反応の速さと的確なポジショニングで、ゴールを守る能力に優れている。
トッテナムがキンスキーを獲得した理由
トッテナムの監督アンジェ・ポステコグルーは、ゴールキーパーのビルドアップ能力を重視している。
しかし、第2GKのフォースターは足元の技術が得意ではなく、彼のパスミスが失点につながる場面も見られた(ヴィカーリオはマンチェスターシティ戦で怪我をして長期離脱中)。
そのため、クラブは冬の移籍市場で新GKの補強を決断。
足元の技術に優れたアントニーン・キンスキーの獲得に踏み切った。
彼がポステコグルーの戦術に適応すれば、トッテナムの攻撃はさらにスムーズになるだろう。
ケビン・ダンソ
ポジション: センターバック
身長/体重: 190cm / 85kg
年齢: 26歳(1998年9月19日生まれ)
利き足: 右足
背番号:4
代表国: オーストリア
前所属:RCランス
ケビン・ダンソは、イングランドのミルトン・キーンズ・ドンズのユース出身。
その後、ドイツのFCアウクスブルクに移籍し、18歳でブンデスリーガデビューを果たした。
サウサンプトンへのローン移籍を経て、2021年にRCランスへ完全移籍した。
ダンソの特徴と強み
1. フィジカルの強さ
190cm / 85kgの恵まれた体格を活かし、1対1の守備で優位に立てる。
2. 対人守備の強さ
デュエル勝率が高く、相手FWに身体を寄せて自由を奪う。
高さとフィジカルを活かし、空中戦にも強い。
3. ビルドアップ能力
元ストライカーの経験を活かし、後方から正確なパスで攻撃を組み立てる。
現代サッカーに求められるセンターバックのビルドアップ能力を備える。
4. スピードとカバーリング
スピードもあり、広範囲をカバーできる。
対人戦だけでなく、裏への抜け出しへの対応も得意。
トッテナムのCBとの比較

この画像は、トッテナムCBであるロメロ、ファン・デ・フェン、ドラグシン、ダンソのスタッツを比較したもの。
このデータから、ケビン・ダンソの守備力の高さが際立っていることが分かる。
デュエル勝率(Def. duel%)28.1%
→ トッテナムの他のCBと比べて圧倒的に高く、対人守備に強い。
守備アクション(Def. actions)93.8
→ 守備に関与する回数が多く、積極的にボールを奪うプレーが可能。
空中戦勝率(Aerial%)73.3%
→ トッテナムのCBの中で最も高く、セットプレー時の守備で大きな武器となる。
マティス・テル
<基本情報>
ポジション:フォワード
身長/体重:183cm / 77kg
年齢:19歳(2005年4月27日生まれ)
利き足:右足
背番号:11
代表国:フランス
前所属クラブ:バイエルン
テルのキャリア
・スタッド・レンヌ時代(フランス)
下部組織で育ち、2021年8月にクラブ史上最年少(16歳3カ月19日)でトップチームデビュー。
・バイエルン・ミュンヘン時代(ドイツ)
2022年8月31日、DFBポカール・ヴィクトリア・ケルン戦でゴールを決め、クラブ最年少得点(17歳126日)を記録した。
2022年9月10日のシュトゥットガルト戦では、ブンデスリーガの最年少先発&得点(17歳136日)を記録した。
テルのプレースタイルと特徴
1. スピードと加速力
爆発的なスピードと優れた加速力を持ち、相手ディフェンダーを置き去りにする。
2. 高いドリブル技術
ボールコントロールが巧みで、狭いスペースでも相手をかわす能力がある。
1対1の状況でも冷静にチャンスを創出できる。
3. 優れたシュート精度
左右両足から正確なシュートを放てるため、どの位置からでもゴールを狙える。
ペナルティエリア内外からの決定力が高い。
4. フィジカルの強さ
183cmの身長を活かし、競り合いやボールキープで優位に立つ。
5.様々なポジションでプレー可能
ポジション | 出場試合数 | ゴール数 | アシスト数 |
左ウイング(LWG) | 39試合 | 10点 | 5アシスト |
センターフォワード(CF) | 38試合 | 5点 | 1アシスト |
右ウイング(RWG) | 14試合 | 4点 | 1アシスト |
上記はマティス・テルのポジションごとの出場試合数、ゴール数、アシスト数をまとめたもの。
本職は左ウイングだが、センターフォワードと右ウイングでも試合に出場し、ゴールとアシストを記録している。
このことから、様々なポジションでプレー可能であり、万能なアタッカーであることが分かる。
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