ソランケのプレースタイルを解剖|「結局どんなFW?」をデータで整理

トッテナムの得点源として期待されるドミニク・ソランケ。

だが、「得点力は?」「何が強みなのか」と疑問を持つ人も多いだろう。数字だけでは見えにくいソランケの本当の価値は、プレースタイルと強みを知ることで初めて理解できる。

本記事では、FotMobのデータを用いてソランケのプレースタイル・強みを分析し、FW4タイプの中でどの位置づけになるのかを解説する。この記事を読むことで、ソランケがトッテナムの攻撃と守備の両面を支える重要な存在であることが分かる。

ぜひ最後まで読んでみてほしい。

ドミニク・ソランケの基本情報

■ 基本情報

生年月日:1997年9月14日

身長:186cm

国籍:イングランド

ポジション:センターフォワード

利き足:右

■ クラブ経歴

チェルシー(2014–2017)
チェルシーのユース育ちだったが、トップチームでは出場機会に恵まれなかった

フィテッセ(2015–2016/レンタル)
エールディヴィジで実戦経験を積み、公式戦20試合以上に出場

リヴァプール(2017–2019)
若手期待のFWとして加入するも、定位置を確保できず、主にカップ戦や途中出場が中心であった

ボーンマス(2019–2024)
主力FWとして定着。チャンピオンシップとプレミアリーグの両方を経験
23-24シーズンはプレミアリーグで19得点を記録した

トッテナム・ホットスパー(2024– )
ボーンマスでの活躍により、トッテナムへ移籍
1年目はリーグ戦9得点、カップ戦も含めると16得点を記録した

【FW4タイプ分析】結論:ソランケはポストプレイヤー型

FWを4タイプに分類した図。王道ストライカー型・ポストプレイヤー型・偽9番型・ウィング型を、プレーエリアの高さとフィニッシャー/リンクマンの軸で整理し、ソランケのプレースタイルを理解するためのポジション図

今回、FWを4つのタイプに分け、縦軸・横軸の定義とそれぞれのタイプの特徴をまとめてみた。

縦軸:プレーエリアの高さ

上:ゴールに近い位置でプレーする時間が長く、フィニッシュに関わることが多い

下:前線に固定されず、中盤まで下がってビルドアップにも関わる

横軸:フィニッシャー ↔ リンクマン

左(フィニッシャー):ドリブル突破やシュート精度を武器に、自らゴールを完結させることを得意とするタイプ

右(リンクマン):ポストプレーやパスなどで、周囲を生かしながら攻撃を前進させるタイプ

王道ストライカー型
ゴールに最も近い位置で勝負し、得点を奪うことに特化したFW
動き出しの鋭さとシュート精度が武器で、チャンスを逃さない

ポストプレイヤー型
前線でボールを収め、味方を前進させる役割を担うFW
フィジカルとキープ力を活かし、攻撃の基準点になる

偽9番型
FWでありながら中盤に関与し、攻撃全体を動かすタイプ
フィニッシュよりも、ビルドアップを優先する創造性の高いFW

ウィング型
スピードと突破力を活かし、サイドからゴールに迫るFW
広いスペースを使い、試合を一気に動かせる存在

ここまで、FW4タイプの特徴をみたところで、ドミニク・ソランケはどのタイプに該当するのだろうか。

結論、ソランケはポストプレイヤー型に該当する。

次の項目から様々なデータを参考に、なぜこのタイプなのかを見ていく。

データで見るソランケのプレースタイル|守備貢献と前線での役割

ソランケのプレースタイルを示すレーダーチャート。守備貢献88%、空中戦勝率75%と高く、得点だけでなく前線で体を張って攻撃を支えるポストプレイヤー型FWであることが分かるデータ図
2026年1月28日時点のデータ

守備貢献度が高く、守備の起点になれる

まずはFOTMOB(https://www.fotmob.com/ja)のデータを使って、ドミニク・ソランケのプレースタイルや強みを見ていく。

このデータを見てみると、守備貢献が88%と非常に高い数値を記録している点がソランケの大きな特徴だと分かる。

これは単に戻って守るという意味ではなく、前線から積極的にプレッシャーをかけ、相手のビルドアップを制限できていることを示している。
1トップであっても守備のスイッチ役を担えるため、チーム全体のプレス強度を落とさずに済む。

このことから、攻撃だけでなく守備の起点にもなれるFWであることが分かる。

前線でボールを収められるFW

また、ソランケは空中戦勝率も75%と高く、フォワードの中でも空中戦で安定した数値を残している。

ターゲットマンのように放り込みを受け続けるタイプではないが、必要な局面では競り合いに勝ち、前線でボールを落ち着かせられる点が特徴だ。
この強さによって、ロングボールやクリアボールが単発で終わらず、味方が押し上げる時間を作れる。

プレミアFW比較|データから見えたソランケの強みとプレースタイル

ソランケのプレースタイルを他のプレミアリーグFWと比較したレーダーチャートと数値一覧。Off duels wonやTouches in boxが高く、前線で体を張りながら攻撃を成立させるポストプレイヤー型FWであることが分かるデータ図
2026年1月28日時点のデータ

では次に、DateMB(https://datamb.football/)を使い、プレミアリーグ所属のFW選手と比較してソランケの強みを見ていく。今回は2026年1月末時点で得点ランクキング上位にいるイゴーリ・チアゴ、カルバートルーウィン、ジャンフィリップ・マテタの3選手と比較する。

Off duels wonから分かる「前線で攻撃を支えるFW」

ドミニク・ソランケのデータで特に目立つのが、4選手の中で最も高いOff duels wonの数値だ。

Off duels wonとは、攻撃時に相手DFとの1対1の競り合いに勝った回数を示す指標で、前線でどれだけ体を張れているかが分かる。
この数値が高いソランケは、背後への抜け出しだけでなく、背負ってボールを収め、味方の攻撃参加を待つ役割もこなせるFWだ。

前線で簡単にボールを失わないため、攻撃を継続させやすく、ハイプレス時には最初の守備スイッチとしても機能する。
ゴール前だけでなく、攻撃全体を成立させる強度がソランケの大きな強みと言える。

動き直しでゴールに関与する存在

ドミニク・ソランケのもう一つの特徴が、Touches in boxの多さだ。

ソランケは前線から下りてボールを引き出し、味方に預けた直後、再びペナルティエリア内へ動き直すプレーを繰り返している。
その結果、攻撃の流れの中で自然とゴール前に入り込み、こぼれ球や折り返しに反応できる位置を取り続けられる。

待ち構えるタイプのFWではなく、攻撃の流れに合わせてボックス内へ入り直す動きこそが、Touches in boxの多さにつながっている。

まとめ

ここまで、ドミニク・ソランケがFW4タイプの中でポストプレイヤー型に該当する理由を解説してきた。

Off duels won の高さが示す通り、ソランケは前線で相手DFと競り合いながらボールを収め、攻撃の起点となれる強度を備えている。

さらに Touches in box の多さから、単なる“受け役”にとどまらず、味方を生かしたあと自らゴール前へ入り直す動きもできることが分かる。空中戦勝利数も高く、前線で安定して攻撃を成立させられる点も特徴だ。

自分で完結する王道ストライカーではない。しかし、前線でボールを収め、味方を動かし、再びゴール前に関与する。この一連の役割こそが、ソランケをポストプレイヤー型と位置づける理由である。

このプレースタイルや強みを踏まえて試合を見れば、ソランケがゴール以外の場面でどのようにチームへ貢献しているかが、より分かりやすくなる。

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