シャビ・シモンズは何者か?MF4タイプ分析でプレースタイルを徹底解剖

「シャビ・シモンズは結局どんなMFなのか?」
そう感じた人も多いのではないだろうか。

本記事では、まずMFを4つのタイプに分類し、シャビ・シモンズがどのタイプに当てはまるのかを整理する。そのうえで、FotMobやDataMBのデータを用いて、その理由を分かりやすく解説していく。

数字から読み解くことで、シャビ・シモンズのプレースタイルや、トッテナムの攻撃にどのような影響を与えられるのかが明確になるはずだ。

気になる方はぜひ最後まで読んでみてほしい。

シャビ・シモンズの基本情報

■ 基本情報

生年月日:2003年4月21日

身長:179cm

国籍:オランダ

ポジション:攻撃的ミッドフィルダー

利き足:右

■ クラブ経歴

バルセロナ(2010~2019)
バルセロナの下部組織で育つが、トップチームで出場はできずにPSGへ移籍

PSG(2019~2025)
移籍当初はU19に出場していたが、トップチームデビューを果たす
ただ出場機会は限られており、PSVやライプツィヒへレンタル移籍となる

PSV(2022~2023)
主力としてブレイクし、22ゴール、11アシストを記録する

RBライプツィヒ(2023~2025)
攻撃の中心として活躍し、20205年1月にライプツィヒへ完全移籍となる
22ゴール、24アシストを記録

トッテナム(2025~)
ライプツィヒでの活躍が評価され、トッテナムへ移籍
ソンフンミンの背番号7を引き継ぐ

【結論】シャビシモンズは10番型MF

MF4タイプについて

シャビ・シモンズのプレースタイル解説用|MFを4タイプ(10番型MF・シャドーストライカー型MFなど)に分類した戦術マトリクス図

今回、MFを4つのタイプに分けて整理してみた。

縦軸は主にプレーする位置がピッチのどこかを表しており、上に行くほど相手ゴールに近い高い位置、下に行くほど自陣に近い低い位置でプレーすることを意味している。

横軸はプレーの得意分野の違いを示している。
左側:守備・オフザボール(ボールを持っていない局面)を得意するタイプ
右側:攻撃・オンザボール(ボールを持っている局面)を得意とするタイプ

この2つの軸を組み合わせることで、MFを下記4つのタイプに分類している。

10番型MF(高×攻撃・オンザボール)

10番型MFは、高い位置でボールを受け、パスやドリブルで直接チャンスを生み出す攻撃の中心となる存在である。
狭いエリアでも違いを作れる技術と判断力を持ち、ゴールやアシストで結果に直結するプレーが求められる。

シャドーストライカー型MF(高×守備・オフザボール)

シャドーストライカー型MFは、ボールを持たずに相手最終ライン裏へ侵入し、得点に関与するタイプ。アシストよりもフィニッシュで存在感を示す。

ボックス・トゥ・ボックス型MF(低×攻撃・オンザボール)

ボックス・トゥ・ボックス型MFは、低い位置から前線まで広く動き回り、攻守の両局面に関与するタイプ。ボールを運んで前進させ、守備では自陣まで戻って対応するなど、運動量と推進力で試合の流れを動かす。

潰し屋型MF(低×守備・オフザボール)

潰し屋型MFは、低い位置で相手の攻撃を食い止める守備重視のミッドフィルダーである。ポジショニングやインターセプトによって中盤を制圧し、チームの土台として機能する。

シャビ・シモンズはMF4タイプで見ると「10番型MF」

ここまで、MFを4つのタイプに分け、それぞれの特徴について見てきた。
では、シャビ・シモンズはどこのタイプに該当するのか。

結論、シャビ・シモンズは、MF4タイプで整理すると10番型MFに最も近い選手である。
その理由については、次の項目以降で様々なデータを使って解説していく。

10番型MFといえる理由|データで見るシャビ・シモンズのプレースタイルと強み

最初に、FOTMOB(https://www.fotmob.com/ja)のデータを使用して、シャビ・シモンズのプレースタイルや強みを見ていく。

シャビ・シモンズのプレースタイルを示すレーダーチャート|タッチ数・チャンスメイクなど攻撃指標の高さを可視化
※2026/2/7のデータ

高いチャンスメイク数が示すアシスト能力

シャビ・シモンズの1つ目の強みは、チャンスメイク数が86%と高く、アシスト能力に優れている点である。

実際に、PSVでは48試合で11アシスト、RBライプツィヒでは78試合で24アシストを記録しており、安定して味方のゴールを演出してきた。

このレーダーチャートからも、ラストパスや局面を打開するプレーで味方の決定機を生み出せるMFであることが分かる。
こうした特徴は、攻撃の中心となる10番型MFに近い資質と言える。

タッチ数データが示すプレー関与の多さ

2つ目に注目すべき点は、タッチ数の数値の高さである。

このデータから、シャビ・シモンズがビルドアップからアタッキングサードまで、攻撃の幅広い局面でボールに関与しているMFであることが分かる。

中盤まで下りてボールを引き出し攻撃の起点となったり、アタッキングサードで味方とのパス交換から相手の守備を崩したりと、常に攻撃の中心として機能している存在だ。

ヒートマップから見る広範囲なプレーエリア

次にsofascore(https://www.sofascore.com/)のヒートマップから、シャビ・シモンズのプレーエリアを見ていく。

シャビ・シモンズのプレースタイル分析|トッテナムでの出場試合におけるヒートマップ
※2026/2/7のデータ

このヒートマップを見ると、プレーの中心は左サイドにあるものの、単純にサイドに張るタイプではないことが分かる。中央寄りのエリアや、センターサークル付近まで下りてくる場面も多く、ピッチの広い範囲でボールに関与している。

このようにマップの各所が赤くなっているのは、特定のポジションに固定されず、状況に応じて立ち位置を変えながら攻撃に関わっているためだ。

10番型MFの中で見たシャビ・シモンズの立ち位置

最後に、プレミアリーグ所属選手との比較からシャビ・シモンズの強みを見ていく。

今回は、
・アシストランキング1位:ブルーノ・フェルナンデス
・アシストランキング2位:ラヤン・チェルキ
・トッテナムの10番:マディソン

この3人と比較する。
(※2026年2月7日時点のアシストランキング)
なお、マディソンは長期離脱中のため、2024-25シーズンのデータを使用している。

シャビ・シモンズのプレースタイル比較|マディソン、ブルーノ・フェルナンデス、チェルキとのKey passesやCarryingの違いを示すレーダーチャート
参照元:https://datamb.football/ ※2026/2/7のデータ

Key passesに表れるゲームメイク能力

まず注目したいのが、Key passes の数値だ。

4選手はいずれも高い数値を記録しており、シャビ・シモンズが突出しているわけではない。

ただし、アシストランキング上位のブルーノ・フェルナンデスとチェルキ、トッテナム攻撃の中心であるマディソンと同等の数値を残している点は重要だ。

シャビ・シモンズはアシスト数こそまだ多くはないが、チャンスにつながるパスを安定して供給できていることが分かる。今後、トッテナムの攻撃を担う存在になる可能性は十分にある。

ドリブルでの局面打開力

もう一つ注目したいのが、Carrying(Prog carries)だ。

これはドリブルでボールを前に運ぶ回数を示しており、チェルキに次いでシャビ・シモンズが2番目に高いという結果になっている。

この比較から分かるのは、

ブルーノ・フェルナンデス/マディソン
→ パス精度を武器にチャンスを作るMF

チェルキ/シャビ・シモンズ
→ ドリブルでも局面を打開できるMF

シャビ・シモンズは、パスでもドリブルでもチャンスを生み出せる点が大きな強みと言える。

まとめ

ここまで、シャビ・シモンズがなぜ「10番型MF」なのかについて解説してきた。

・チャンスメイク能力が高く、Key passes の数値も優秀

・タッチ数が多く、ピッチの広いエリアでボールに関与している

・Carrying(Prog carries)も高く、ドリブルで局面を打開できる

これらの特徴を踏まえると、シャビ・シモンズはパスとドリブルの両方で攻撃を前進させられる「10番型MF」だと言える。

ぜひこの視点を持って試合を見れば、シャビ・シモンズがどうやって攻撃の流れを変えているのかが、よりはっきり見えてくるはずだ。

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