「ペドロ・ポロはどんなサイドバックなのか」
「どんな強みがあるのか」
と気になっている方も多いのではないだろうか。
本記事では、FotMobやDataMBのデータをもとに、ペドロ・ポロのプレースタイルや強みを整理し、トッテナムにおける役割について解説していく。
この記事を読むことで、ポロがなぜ「ゲームメーカー型SB」と呼べるのかが理解でき、試合観戦の際に右サイドからどのように攻撃の起点となっているのかをより深く楽しめるようになるはずだ。
ペドロ・ポロの基本情報
■ 基本情報
生年月日: 1999/09/13
身長:173cm
国籍:スペイン
ポジション:右サイドバック
利き足:右
■ クラブ経歴
ジローナ(2017–2019)
スペインのジローナでプロキャリアをスタート。トップチームでの出場機会を得て、右サイドバックとして経験を積んだ。
マンチェスター・シティ(2019–2022)
2019年にマンチェスター・シティへ移籍。ただしトップチームでの出場はなく、その後はレンタル移籍を経験することとなる。
レアル・バジャドリード(2019–2020/レンタル)
ラ・リーガのレアル・バジャドリードへレンタル移籍。前半は主力としてプレーするが、後半は体調不良などで出場機会が減ってしまった。
スポルティングCP(2020–2023)
スポルティングCPへレンタル移籍後に完全移籍。チームの主力として活躍し、98試合に出場して12ゴール20アシストを記録した。
トッテナム(2023–)
2023年の冬にトッテナムにローン移籍し、夏に完全移籍となった。右サイドバックとして定位置を確保し、攻撃と守備面両方でチームを支えている。
結論:ペドロ・ポロは「ゲームメーカー型SB」
サイドバックの4タイプ分類と定義
まずはサイドバックを4つのタイプに分類し、それぞれの特徴について解説する。
なお、分類の基準となる縦軸と横軸の定義は以下の通りだ。

<縦軸>
上:攻撃重視。攻撃参加に強みがあり、ドリブルや高精度のパスからゴールに関与するタイプ
下:守備重視。従来のサイドバックのように、守備対応を主な役割とするタイプ
<横軸>
右:フィジカルタイプ。スピード・強度・運動量を武器としている
左:テクニックタイプ。足元の技術や状況判断、パス精度の高さを強みとしている
<サイドバックの4タイプ>
ウィング型(攻撃重視×フィジカル)
豊富な運動量とスピードを活かし、タッチライン際を一気に駆け上がれるタイプのサイドバック。
サイドを縦に突破してクロスを供給するだけでなく、自らペナルティーエリア内に侵入してフィニッシュに関わることもある。ウィングバックとして起用されるケースも多い。
ストッパー型(守備重視×フィジカル)
対人守備の強さを最大の武器とするサイドバック。
俊敏な動きやフィジカルコンタクトの強さを活かして相手のドリブル突破を防ぎ、守備の要になりえる存在。
ゲームメーカー型(攻撃重視×テクニック)
パスセンスや視野の広さに優れ、攻撃の組み立てに関与できるタイプのサイドバック。
ボール保持時には中盤の位置まで入り込み、縦パスやスルーパスによって前線へボールを供給する役割を担う。
センターバック型(守備重視×テクニック)
センターバックのような守備能力とポジショニングを備えたサイドバック。
3バックを採用する際には、センターバックとしてもプレー可能で、複数の役割をこなせる柔軟性が特徴。
ペドロ・ポロはどのタイプのサイドバックなのか?
ここまでサイドバックの4タイプを整理してきたが、ではペドロ・ポロはどのタイプに該当するのだろうか。
結論から言えば、ポロは「ゲームメーカー型」のサイドバックに分類できると考えている。
次の項目では、各種データをもとにポロのプレースタイル・強みを分析し、なぜゲームメーカー型に該当するのかを解説していく。
ペドロ・ポロのプレースタイルをデータで徹底分析
最初にFOTMOB(https://www.fotmob.com/ja)のデータをもとに、ペドロ・ポロがどんなサイドバックなのかを見ていく。

決定機を生み出すチャンスメイク力
最も目を引くのが、チャンスメイク数が97%と非常に高い点だ。
この数値から、ポロが右サイドからのクロスやラストパスを通じて、多くの決定機を生み出していることが分かる。
サイドバックは守備面の役割が重視されるポジションだが、ポロはアシストにつながるプレーを供給するなど、攻撃の最終局面に深く関与している点が特徴と言える。
攻撃の組み立てに関与するタッチ数の多さ
2つ目に注目したいのが、タッチ数が90%と高水準である点だ。
このデータから、ビルドアップの段階からボールに関与し、攻撃の組み立てに参加していることが読み取れる。
単にサイドで待つのではなく、味方との連携を通じて攻撃の流れを作る役割も担っていると考えられる。
得点にも絡めるシュート意識の高さ
さらに、シュート試行数も78%と高い数値を記録している。 ゴール前まで侵入してシュートを放つなど得点にも絡める攻撃的なサイドバックであることがこのデータからも分かる。
ヒートマップで分かるペドロ・ポロのプレースタイルと役割
次にペドロ・ポロのヒートマップを見てみる。
ヒートマップとは、選手がピッチ上のどこで多くプレーしているかを示した図だ。

これを見ると、ポロは自陣だけでなく敵陣でも多くボールに関与していることが分かる。
特に右サイドのタッチライン付近から中央寄りの右ハーフスペースにかけてプレーエリアが広がっており、外側で幅を取るだけでなく、内側に入り込んでプレーしている点も特徴だ。
また、相手ゴール付近まで攻め上がる場面も多く、クロスやラストパスでチャンスを作る役割を担っていることが読み取れる。
ペドロ・ポロのプレースタイルを他選手とデータ比較
ここからは、ペドロ・ポロと他の選手を比較して、彼の強みを見ていく。
今回はDateMB(https://datamb.football/)を参考にして、トリッピア、アーノルド、リース・ジェームズと比較していく。
なお、アーノルドは24-25シーズンのリバプール時代のデータである。

前線へのパス供給力とボール前進能力
Progressive Passesが96.4%と非常に高く、前線へ効果的にボールを届ける能力に優れていることが分かる。ビルドアップの段階から攻撃に関与し、縦パスによってチームの前進を助けている点が特徴だ。
また、Progressive Carries(Carrying)も78.6%と高水準であり、パスだけでなくドリブルで自らボールを運び、局面を前進させることもできる。
高精度のクロスによる得点機の演出
Crossesも89.3%と高水準を記録しており、ペドロ・ポロは右サイドから質の高いクロスを供給できる能力を持っていることが分かる。特に、アレクサンダー=アーノルドと同等の数値を記録している点からも、そのクロス精度の高さがうかがえる。
守備時のボール奪取能力
最後にPoss Wonも75.1%と高い数値を記録している。Poss Wonとは、守備時に相手からボールを奪い、自チームのボール保持につなげた回数を示す指標である。
これまでのデータから攻撃面での貢献度の高さがうかがえる一方で、守備面でもボール奪取に貢献している。
ペドロ・ポロのトッテナムでの役割
これまで、色んなデータからペドロ・ポロのプレースタイルや強みを見てきたが、最後にトッテナムでどのような役割を担っているのかを解説する。
ポロは守備だけでなく、右サイドから攻撃を前進させる役割を担っている。前線へのパス供給やクロスによってチャンスを生み出すなど、ビルドアップからチャンスメイクまで幅広く攻撃に関与している点が特徴だ。
左サイドバックのウドジェがドリブルで局面を打開する役割を担っているのに対し、ポロは高精度のパスやクロスによって決定機を演出する役割を担っている。サイドバックが左右で異なる特徴を持つことで、トッテナムの攻撃にバリエーションをもたらしていると言える。
まとめ
本記事では、ペドロ・ポロを「ゲームメーカー型SB」と定義し、さまざまなデータをもとに彼のプレースタイルや強みについて解説してきた。
DataMBの比較データに表れるProgressive Passesの高さやドリブルによる前進力、さらにFotMobのスタッツに見られるチャンスメイク数の高さから、ビルドアップの段階からチャンスメイクまで攻撃の流れを作る役割を担っていることが分かる。
これらの特徴から、ポロは右サイドから攻撃を組み立てる「ゲームメーカー型SB」と言えるだろう。
こうした役割を理解したうえで試合を見れば、ポロがどのように攻撃の起点となっているのかがより分かりやすくなるはずだ。

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